★響★


あ~あ、気分は憂鬱…


また朝からきゃあきゃあと
廊下や俺の周りで騒いでる女たち。



俺がなんだっつーの。

毎日毎日。

飽きないやつらだね~。

秀才だの、かっこいいだの別に言われたくないっつーの!



「よっ!相変わらず朝からモテてるじゃん!」

声を掛けてきたのは、昔からの親友で
同じクラスの『南 悠斗』



「別に嬉しくないし…」

「おっ、今日は廊下から新一年生も来てるじゃん!」


はぁ~。
こんな俺の何がいいのか。



俺は2年の『園田 響』
どこにでもいる普通の高校生。
だと自分では思ってる。



でも世間は違うらしい。

学校NO1超イケメン&秀才&スポーツ万能
とからしい…


毎日毎日、俺を見て騒いでる女は
一体俺の何を知ってるんだろう。


そう思いながら
俺はいつものように外を眺めてる。