★ 沙来 ★



超、緊張ー!



ドキンドキン…



また友香ってば、チャンスとか言って、私を置いて行った。


でもありがとう、友香。




「あっあのっ、部日記忘れてあったので…」


「あ、ありがとう。取りに行こうと思ってた…」



園田先輩はそう言って少し笑ってくれた。



ドキンドキン。




そんなカッコイイ顔で笑われたら、ますます顔なんて見れないよぉ…



「いつも頑張ってくれてるね、ありがとう。本当助かるよ。部員のやる気も出てきてるしね」


「えっ、そんな、私たちはまだ覚える事ばかりだしっ」



園田先輩優しいんだ…

嬉しい…



頑張ってるって…


一つ一つの言葉全てが嬉しい。


まだもう少し話がしたい…



「そっ、園田先輩は動物は好きですかっ?」



はっ?



私、何聞いてるの?



馬鹿ー!



意味わかんないじゃん!!



だって何でもいいから、園田先輩の声聞きたかった。



馬鹿な私…