期末テストが終わるともう冬休みに入る。


外は寒く、はく息も白い。


繋いだ手は冷たいけど、一緒に入ってるボケットは外気に触れる事なく徐々にあたたかくなる。




「沙来…明日どっか行く?家に来る?」


「えっ!響の家また行きたい!」



返事もまだなのに勝手にもう喜んでるよ…


見てて飽きねぇヤツ…可愛い沙来…



また何か作ってやるか…


頬張ったあの顔、見たいしな…





今日、親父帰ってくるよな。


夜、話するか…


フッとそう考えていた…



「…き、ね?…響?」


「え?何??」


「もぉ〜、次は私も何か一緒に作るよって!」


「あ、あぁ…じゃ二人で作ろうな!」



沙来の家の前で冷たい唇でキスをして別れた…