文化祭当日。
「おはよ!」
朝から可愛い笑顔で挨拶してくれる沙来の顔は抱きしめたくなるくらいだった。
「沙来、ストレートの髪やっぱいいな、似合ってる」
「う、うん。ありがと。いつもと少し変えてみようかなって…」
少し恥ずかしそうに答える沙来。
それを見て俺は
チュッ
「っっ!!ひびっ!」
朝から唇にキス。
びっくりした顔で俺を見てるけど、俺はフンフン♪と一人で前に歩き進める。
「もぉ~、響ってば!待ってよー」
だってしたくなったんだから仕方ねぇじゃん。
こいつ、今日他校の男とか来た時大丈夫かかよ。
ま、俺がずっと一緒だから大丈夫か。
全然大丈夫な一日じゃなかった俺たちだった…