★ 響 ★


文化祭前日。


「よしっ!準備はこれでいいだろ!」


ってなカンジで、俺のクラスはやきそばという

ありきたりな出し物になり、

もちろん準備の係りになってた。



「なかなかイイ看板じゃね??」



悠斗と出来のイイ看板を見て俺も満足。


「お前、明日は沙来ちゃんと回るんだろ?他校の女とかお前目当てみ来るんじゃね?去年はすごかったからな」



「まぁな。でも沙来一緒だし、近付けさせねぇよ」




二人でいる時間は邪魔されたくねぇし。


俺と沙来の初めての文化祭だし。


一緒に手繋いで楽しみたい。


隣で笑ってる沙来の顔が早く見たい。



でも女は怖ぇからな…

ま、大丈夫だろ…




部活終了間際に行った俺達は大して練習する事もなく、いつものように沙来と一緒に帰った。


「沙来、明日楽しみだな!」

「うん!響と一緒に学校内歩けるなんて嬉しい!」



ってこう言ってくれるだけで沙来の可愛いさに反応してしまう俺。



「俺も嬉しいよ。楽しもうな!」

「うん!!」



いつものように玄関前で軽くキスをして沙来とバイバイした。


明日は一日ずっと一緒にいられると思うだけで嬉しくて帰ってからも一人部屋でニヤけてたと思う…