いつもの朝なのに、

いつもの道なのに、

隣に響がいるだけで、

繋いでる手も同じで、

一つになれた響がいるだけで、


全然違うんだね…


世界が変わったみたいだよ…


響の愛が一つ一つあるみたいに感じられるよ…


不思議だね…



「あ、ジロー!おはよ!あのね、ジローって…」


「知ってるよ…いつも沙来が話かけてる猫だろ?」


「えっ?なんで知ってるの?」


「沙来の事、ずっと見てたから…バスの中から」


びっくりした。

そんな反応くるとは思ってもなかったから。


私の知らない所で見られてるのって恥ずかしいね…


そんな事を考えてたのがバレたのか響は




チュ



「ひゃっ…!」



不意に頬にキスをした…



そんな反応を楽しんでるかのような響はずっと笑ってた…