★ 響 ★



光るそれを見て一瞬動けなかった…


理解できるのに言う事聞かない俺の体は固まりみたいになってた。


その男の目は更におかしく、矢崎は


「あんたやっぱりおかしいっ…!!」



「っっー…!」



矢崎の頬に赤紫のナイフの跡がついた。



「へっへぇ〜、可愛い綺麗な顔に傷ついちゃったぁ〜」



「矢崎っ!!」


「来ちゃダメッッ!」



立ち上がって力ずくで止めようとした。



「寄るなっっー!!」




男はナイフを持ったまま振り払おうとした、



その時ーー!!!







「…っびきぃー!!」





耳の中に確かに聞こえたその声の持ち主は俺の前に立ってた。



半袖の左腕からは血が滴り落ちて悲痛に歪む顔をした、





沙来がいたーー……