そんなお昼があった帰り道…


「沙来、明日もお昼一緒に食べよ?いい?」

「うん、いいよ。じゃお弁当ね!」

「おう、楽しみにしてる」

「悠斗先輩、寂しがってるかもよ~」

「ばか、男は大丈夫だって。俺は沙来の居ないお昼は寂しいけどな」


ってキュンとするような事を言う響。


「沙来は??」


………


「私も寂しいよ…でも会えるだけでも嬉しいし今のままでも十分だもん!」


そう言うと響はフッと笑って

「可愛いな、沙来は。外暑いから明日は…視聴覚準備室でな!」



えっっ!!


あの場所は…


前あった事を思い出して赤くなってる自分がよく分かる。


「あ~沙来、なんかいやらしい事考えてんじゃねぇ?」

「え~違うもん!」

「またまたぁ~、なんならここで今して欲しい?」


ひゃ~、なんでそうなるんのっ??


近づいてくる響…



ぎゅっっ…



大きくて広い胸に包まれて、ドキドキしてるのにすごく安心する…


たくましい腕なのに優しく抱きしめてくれてる…



「沙来…好き」


「うん…私も」




届かない手を回して強く私も抱きしめた…