「…っっ!!」



「…沙来……見つけた…」


自分の頬に響の頬があたる…

響…私の涙がついちゃうよ…

私を両腕でそっと柔らかく抱きしめたまま…


「沙来…ごめん、嫌だったな…」

私はただ頷くだけ…


「夏休みずっと一緒に居ような…俺は沙来とだけ…沙来が嫌だって言ってもいるからな…覚悟してけよ」


って。


そして私の頬をあったかい響の手で寄せられて…キス……


すごく優しいキス…


響のごめんって気持ちが入ってくる…


キュン…




これからずっと一緒にいる思い出作っていくもん…


響の過去は過去。


響と私はこれからだもん…


明日から夏休みだもん。


私は響の胸に顔をうずめて…


「夏休みは大好きな響とずっと一緒にいるからね…」