★ 響 ★



どうやら広まっちまったな…


まぁいいんだけど俺としては。


これから堂々と沙来とイチャつける訳だし…



俺も沙来もたいして周りの目や声を気にする事なく過ぎていった。


俺たちは順調だった。


テストも終わり、明日から夏休みだ…嬉しいすごく。


沙来と毎日朝から会える…

まぁ部活でだけど。

もちろん、帰りは毎日一緒…

休みはえーっと…


あ゙ーー何も決めてねぇ!


沙来との夏休みだぞっ!


また沙来に聞いてみるかぁ〜。



そんな事を考えニヤニヤしてた俺は大好きな沙来を部室で待ってた…


コンコン

と鳴った瞬間!



「響〜いま時間いい〜?」


「はっ?矢崎何だよ??」


「いいじゃ〜ん、あと帰るだけでしょ?」


そう言って勝手に入ってきた。


「おい、何だよ。用あるならさっさと言えよ」

「何?忙しい訳?少しくらいいいじゃん!」

「で??」

「明日から夏休みじゃん!去年みたいに海行ったり遊び行こうよ!みんなでワイワイでもいいしさぁ〜」

「だから〜俺は彼女いるし、彼女と遊ぶっつーの!お前ら俺以外で遊べば?」

「やだっ!響がいないと全然つまんない!他の男と遊んだって楽しくない!」



「響がいい……」



急に矢崎は俯いて静かになった