★ 沙来 ★



コンコン…



ん?



あれ??



返事がない…



部室からいつもの大好きな人の声がない…



ガチャ…



私はゆっくりドアを開ける…


響がいない。


どうしたのかな?


いつもいるはずなのに…


部日記も書きかけのまま…


「とりあえず座ってよっと…」


座ろうとした瞬間、



ガチャ!!



あっ



「沙来っ、ごめんな!待ったか?」


「今書いてしまうからな…」



またトントンって頭に手を置いてくれた。


今日は二回目のトントン…


私これ好きかも…




書いてる響の横顔は当たり前にカッコ良くて、私の響写真フォルダNo.3以内に確実に入る…



ジィーと見てたら、



「何だよぉ〜、そんなに見つめるなよぉ…照れるし!」



って!!


ちょっと甘えた話し方も声も可愛いー!!




「だって大好きな響を見ていたいんだもーん」




って私も甘えちゃった…