「ファイトーー!」

「あと一本ー!」


いつものように部活が始まる。

そしていつもの練習。



違うのは私だけ??

ついさっきあんな事してたから…なんだか変な気持ち…



案の定、響の顔なんてまともにまだ見れない…


鎖骨に付いてるシルシがTシャツから見えてないかが少し気になる。


意識するとシルシの部分だけ熱くなるのが分かる…


ドキン…



「おーい、本瀬!そこのノートちょっと持ってきてくれ」


「あっ、はい!」


部長に言われてぼーっとしてた私は慌てちゃって…



「あっっー!!」




何にもない体育館の床に大きく手を広げて転んだ…


コロコロ転がったペンはノートの中から飛び出して…



コロコロ…




「ドジなやつ〜お前って本当!」