キンコーン。



午後の授業が始まる音が鳴る。




俺の耳にはそんな音は聞こえない…



「っん…授業っっー…」



俺は肩に置いてた右手を沙来の後頭部にすっと回してまた引き寄せた…



沙来の口から声が洩れないくらい深く深く唇を合わせる…



「……っっ!…」



言葉にならない声が聞こえる…



少しだけ苦しそうに瞳を閉じてる沙来の可愛い表情がまた俺の欲情を掻き立てるーー……



俺の舌が沙来の舌を探すように入ってく…



柔らかい沙来の舌を俺は挟むように何度もキスした…


沙来の息が荒くなってる…


俺はもっとかもしれない…



「…響…っっん、キスすごいよ…んっー」



「…沙来…沙来……好きだ…」



「大好きだよ……沙来っ…」



チュッ…




授業をサボるとかここがどこかだなんて何一つ考えもしないくらい目の前の沙来で全思考が集中してた…