★ 響 ★




沙来を強引に視聴覚準備室に連れ込んだ。



沙来とすぐに話したくて…


すぐに聞きたくて…



あの日は何があったのか……


屋上にいたあいつらの話してた事…



視聴覚準備室は薄暗くてカーテンの隙間からの明かりだけだった…


でもしばらくすると目が慣れてきた…



俺の腕にすっぽり収まる小さい体…

沙来のくるっとした愛らしい目…

ぷくっとしてる頬、色白な肌…


小さくて食べたくなる唇…




俺は大好きな彼女の可愛い顔を見てたらキスをしてた…



そんな潤んだ瞳で見上げられたら我慢出来なかった…



また俺の方も泣きそうになったから……



一回目は軽く…


二回目は好きでたまらない沙来の唇を深く求めたキス……






「…沙来……何があった??俺に全部話して……?」




俺は胸に彼女を引き寄せてそう言った…





頷く沙来はゆっくり口を開いた…