隣に居た友香が私の異変に気付いた。

「ちょっ、ちょっと!沙来?沙来ってばっ!」
両肩をつかんで体を揺らす。


「えっっ??」
「ちょっと、どした?響先輩見てた?まさか一目惚れ〜?」

友香にそう聞かれると、更に体が熱くなって鼓動が早くなる。

一目瞭然の私を見て
「やっぱりね!カッコイイもんねっ!誰でもそうなるよ〜」

でも私のこの状態は尋常じゃない、有り得ない。

自分でも一目見ただけでこれは重症…

「まっ、私は見ててイイと思うけど彼氏にはいいや。沙来頑張って!応援するよっっ!」


こんな感じで私の恋はスタートした。