★ 沙来 ★



歩く足が重い…


気持ちが重い??


そんなはずないよ…


大好きな響に会えるのに…


何故??



まだ少しだけ赤い頬はメイクで隠して…



絶対大丈夫だよって、


「大丈夫、沙来っ!」

って鏡の自分に言った。



重い足がジローを見る事で少し軽くなった。



ありがとう、ジロー。


って…思った。




いつものように友香に



「屋上に行こっ!」


OKの合図が返ってきた。