不思議だ。
あんなに気まずいって思っていたのに…、ちゃんと話できてるし。
意外に私、図太いのかもしれない。
「和弥は相変わらずコーヒーか…」
「俺がパフェ食ったら喜ぶのかよ」
「学校の和弥信者は喜ぶと思……った!」
久しぶりにでこピンされてしまった。
「…俺は宗教なんて開いてねぇっつの」
「んなん知るか!地味に痛いんだよこれ!」
「先輩に対する口のきき方がなってねーの」
「はいはい」
まるで心の重りが取れたかのように、普通に和弥と笑い合っていた。
今日が最後……そう思ったからこそ、今まで以上に和弥の前で笑顔でいられたのかもしれない。