拓海を連れ回して、最終的に選んだのはエプロン。


「ヒマワリが好き」と言ってたことを思い出して、お母さんに似合いそうな明るいものを選んだ。




目的のプレゼントも購入できたということで、おとなしく帰ることにした。




「あー…帰ったら寝よ…」


「寝とけ寝とけ。悪かったな、休みに」


「いいよ別に。どうせ暇だし…」


「…てか…麻衣ちゃんと約束とかしてねぇの?」


「………」




私の言葉に歩くのを止めた拓海は、じーっと何かを言いたそうな目で見てきた。




「な、なんだよ…」


「はぁ…。もし今ここに麻衣が現れたとしても、俺じゃなくて…まず姉貴に話しかけるだろうな」