苦笑する生嶋を見て、つられて私も笑った。




「ねぇ、生嶋…」


「んー?」




生嶋は食べ終わった弁当箱を鞄にしまうと、お茶を飲み始めた。




「……東和女子って、どう思う?」


「………」




私の問い掛けにピタリと動きを止めた生嶋は、持っていたペットボトルを下ろした。




多分、すごく意味不明な質問だろうな。




「………」


「………」




生嶋はゆっくりと私に顔を向けて、ふっと笑った。




「なーるほど。…ライバルはお嬢様ってわけ?」