泣いた翌日ほど、悲惨な顔はない。 なんて誰かが言ってたけど、本当だ。 「冷やせばマシになるかな…。てか目ぇ痛い…」 とりあえず顔を洗って、私はリビングへ入った。 お父さんは朝一で出勤して、拓海も朝練があるからって、もう家を出ていた。 だから助かった。 こんな顔、あんまり見られたくないから。 「あら凛、遅いじゃないっ。早くご飯食べて学校の準………」 「うん……」 「…凛……」 「………」