事が起こったのは、一週間後のことだった。




「ごめん凛!私、用あるから先帰るわ!」


「分かった。じゃねー」




いつもの放課後。


本来なら私も夏帆と同じタイミングで帰れるんだけど、今週は週番なんだ。


誰もいなくなった教室で、黙々と日誌を書く。




「黒板オッケー、窓もオッケー。よし帰るか」




担任へ日誌を提出して、私も学校をあとにした。




ここまでは良かった。