「凛さーんっ」


「あ、麻衣ちゃん。来てたんだ」




家に帰りつくと、麻衣ちゃんがいた。


あの可愛らしい顔で迎えられたら、本当癒される。




「今日はどうしたの?」


「実は村上君、熱出して早退したらしくって…」


「拓海が?…それで、お見舞いに来てくれたんだ。ありがとね」


「へへっ」




麻衣ちゃんの学校から、ここまで少し離れてるのに…。


照れ笑いする麻衣ちゃんが可愛くって、無性に拓海をいじりたくなった。




「麻衣ちゃん、今日は私が送ってくから。ゆっくりしててね」


「わぁ!ありがとうございますっ!」




また可愛らしい笑顔を見せた麻衣ちゃんは、拓海の部屋へ上がっていった。