「ほら…。その左腕…あの時のだろ?」 「っ………」 生嶋…… 知らなかったけど、お前はこんなに強引な奴だったのか? 「どう?もう、認めるだろ?」 「………」 「なぁ、村上?」 「………」 もう決定的な証拠を見せられた犯人のような気分だ。 私は深く息を吐いて、生嶋を見た。 「……ケーキ、弁償してくれんの?」 私がそう言うと、生嶋はいつもの笑顔になった。