「「………っ」」 ばっちり合ってしまった視線。 私はその場にいられなくなって、席を立った。 教室を足早に出て、廊下を進む。 どうしよう…どうしよう!どうしよう!! 「村上っ!」 「っ!」 「待てよ。なんで逃げんの?」 「お、はよう生嶋君……別に逃げてなんかないよ?」 じっと見つめる視線に耐えられず、私はきょろきょろと視線を泳がす。 「土曜の……助けてくれたの、村上だろ?」