なんで戻ってきたんだよ、生嶋の奴……。


声をかけようとしたけど、神妙な顔をして私を見つめる生嶋に、何も言えなかった。




「…お前……」


「え……」


「っ!危ない!!」


「!?」


「死ねー!」




生嶋の声に振り返ると、一人の男が私に向かって棒を振りあげていた。


避けきれない……!


それに…ここで避けれたとしても、生嶋に害が及んでしまう。


瞬時に考えた私はとっさに手で庇った。


―――けど、振り下ろされた棒は、私の左腕に命中した。




「っ痛…!っの!黙って寝てやがれっ!!」


「ぐゎっ!!」