生嶋は私の声に素早く反応して、後輩達を逃がした。
もちろん男達も反応して、一人の男が生嶋達を追おうとした。
「誰が行かせるかってーのっ!」
私は近くにおいていたケーキの箱を手に取って、その男の頭をめがけて投げた。
「っ痛ー!」
「お、当たった」
「こんのアマっ!おい!やっちまうぞ!!」
殴りかかってくる男、棒で殴ろうとする男……。
なんとか全てを避けながら、応戦する。
何度も思ったことあるけど、本当…スカートじゃなくてよかった。
―――バキっ
「あ、骨折してたらごめん」
―――ドカっ
「あーもう邪魔!」
気が付けば、四人の男が足元に横たわっていた。