「おい!!」
「「っ!?」」
たまらず声をかけた私に、当然のように視線が集まった。
「あのさ……その人たち、解放してあげたら?」
「…うーわ、可愛いね君。これ片付いたら~俺等と飲み行かない?」
「………」
何言っちゃってんの、この男。
誰があんたなんかと酒飲むかっつーの!!
私はイラつきを押さえながら、また静かに口を開いた。
「だから…その人たち、解放してって言ってんだけど」
「は?何言ってんの?」
「だから……その人たちを解放しろって…言ってんのが分かんねーのかよ!」
「っ……」
ピンと張りつめた空気が流れて、男達の顔色が変わった。