亜由美がトイレから戻ってきた時には、和弥とあの女の人の姿はもうなかった。
私の様子がいつもと違うことに、亜由美は気づいてたみたいだけど、深く追及されることもなかった。
「私さー、凛にまだ言ってないことがあんだよね」
「ん?」
お昼を済ませた私達は、ショッピングモールをぶらぶらと歩いていた。
「実は私、付き合ってんだよね。……司と」
「へぇ~そうなん…。…………はぁ!?なんで!?いつから!?」
「ふはっ…ナイスリアクション」
「いやいやいや!そういう問題じゃないって!」
「とりあえず落ち着こうか、凛」