ホームルームが進んでいく光景を、ボーッと見ながら、私の頭の中は水瀬さんの言葉でいっぱいだった。 皆の前に立って、これからの行事予定を話す水瀬さん。 『あの時見たの…凛ちゃん……だよね?』 そうなんだよ、その通りなんだよ。 水瀬さん、勘がいいから絶対気づいたはず。 とにかく、水瀬さんにちゃんと話さないと。 どんな反応されるか分かんないけど…。 こんなことばかり考えていたせいか、私はすっかり忘れていた。