東棟に入り、自分の教室を目指す。




「………」




なんて言うか…うん。


すっごく視線を感じる。




教室に入ると、クラスのみんなが私に気付いたのか話すのを止めていく。


シン―となった教室に、ゴクリと唾を飲んで、私は自分の席に座った。


眼鏡がないと、私の顔ってそんなに変なのか?




俯いたままの視界に、誰かが入ってきた。




「……村上」




顔を上げると、生嶋が困ったように笑いながら立っていた。