バーベキューを終えた私達は、また私服へと着替えて集合した。
集合場所にはすでに花火が準備してあって、本当に聖剛さんって何者なのか不思議だった。
「え…あのホテルって、聖剛さんの家が経営してんの?」
「そう。あいつこそ本物のお坊ちゃんだぜ?」
「へー…全然知らなかった」
花火を楽しみながら聖剛さんのことを和弥に聞いてみると、聖剛さんの秘密というか、知られざる一面を知ることになった。
聖剛さんもお坊ちゃんだったんだね。
和弥と聖剛さん、この二人が揃ったら最強じゃん。
「俺、今日あのホテル泊まるんだけどさ…凛はどうする?」
「え?和弥、泊まるの?」
「聖剛が部屋予約したんだと」
「そっか…」
どうする、と言われても…着替えなんて持ってきてないし。
「凛と夏帆ちゃんが泊まるなら、多分聖剛が着替えとか準備してくれると思うけど」
私の考えを察したのか、和弥が言った。