呼ばれた声に振り向くと、二人の男がいた。
私の顔を見て一瞬目を見開くと、一気に笑顔になった。
「…ほら、当たり」
「やっべ、可愛い」
チャラそうな金髪男に爽やかそうな茶髪男。
………なんか、和弥と聖剛さんみたい。
「君、一人?」
「え……あ、一人じゃないです」
「えー、そーなの?まぁ、とりあえず暇なら俺達と遊ばない?」
「あー、遠慮しときます」
「いやいや、遠慮しなくていいから」
いや、普通遠慮するでしょ。
てかなんで見ず知らずの人達と遊ばなきゃなんないわけ?
私が迷惑そうな顔をすると、金髪男がにっこりと笑って、私は腕を掴まれた。
「あ、の…。離していただけると、誠に嬉しいです」
私が愛想笑いをすると、今度は茶髪男も愛想笑いで返してきた。
「とりあえず、一緒に行こうか」
……こいつ、腹黒だ。