笑う私に、聖剛さんがハッとしたように私を見た。
そんな聖剛さんに?マークを浮かべていると、聖剛さんは思いっきり苦笑いを見せた。
「凛ちゃん、そろそろココ離れた方がいいと思うよ?」
「はい?」
「あいつ、和弥の相手…そろそろしてあげて?」
「あ゙…」
みんなと騒ぐのが楽しすぎて、忘れてた。
本気で忘れてた。
恐る恐る振り返って見ると、少し離れた所でブスくれてる和弥がいた。
「あーらら、ご機嫌ナナメだよ」
「…や、やっぱそう見えます?」
「凛ちゃんから抱きついて、その勢いでちゅーしちゃえばいいんだよ」
「……………無理っす」
「ははっ、とりあえず和弥んとこ行ってあげてよ」
聖剛さんに促されるまま、私は立ち上がるとゆっくりと和弥のもとへと歩き始めた。