なにアレ、夏帆が聖剛さんを砂に埋めてる。


なにやってんだか、あの二人は。



「あの二人、ウケる」


「ははっ、聖剛だから仕方ねぇだろ」




視線を移すと、美咲は他のメンバーと、プカプカ海に浮いている。


……気持ちよさそう。




「私も海に行こうかなっ」


「え…」




そう言って私はパーカーに手をかけた。


もう海に入ってしまえば、見られなくて済むし。


チャックを下げてパーカーを脱いだ私は、美咲達の所へ向かおうとした。




「凛っ!おまっ!」




和弥が何か言っていたけど無視だ、無視!