口をパクパクさせる私に、「大丈夫か?こいつ」的な視線を送る和弥。
私がなんで焦っているのかなんて、和弥は知ったことないって感じで、私の頬をペチペチと叩く。
「おい、凛」
「は、は、裸っー!」
「はぁ!?」
「だ、だって和弥が……はだ、裸っ」
そう、私が焦っていたのは和弥が上半身裸だったから。
いやね、海に来てるから当たり前なんだけど。
さっき聖剛さん達を見たときも、若干焦ったけど。
いきなり和弥が現れて、こんな至近距離でこの姿じゃ、さすがに焦る。
「……お前、こんくらいで恥ずかしがんなよ」
「な!?だって…!」
私が男に免疫ないの知ってるくせに。