着替え終わった私は、グレーのパーカーを羽織る。


さすがにこの姿を見られるのは恥ずかしい。


―――特に和弥に。


や、いずれは脱ぐけどさ。




パーカーを羽織ることに美咲はブーブー言ってたけど、とりあえずスルーして更衣室から出た。




集合場所にはすでに夜龍のメンバー達が揃っていた。




「待ってたよー、夏帆ちゃん」




すかさず夏帆に近づいてきた聖剛さん。


いつもなら呆れたようにあしらう夏帆だけど、今日はちゃんと返事をして―――


なんて言うか、海だから?


なんだか今日はみんなオープンって感じで、早速海に向かって走り出した。