「先輩の反応が楽しみだわ」
「夏帆、絶対楽しんでるだろ」
「当ったり前でしょ」
「………」
もう、何も言いません。
やっぱり夏帆は一番敵に回したくない相手だ。
それから私達は日焼け止めとか、サンダルとか色んな小物を物色して、ショッピングモールをあとにした。
家に帰って、海へ行くための準備にとりかかる。
水着を見てはニヤけたり、和弥の顔を思い出しては一人で照れたり。
「って、乙女か私は」
一人でつっこんで、一人でため息をついた。
そんな暑い日々も過ぎるのはあっという間で、いよいよ海へ出かける日となった。