電信柱に貼られたポスター。


まだ時期は早いけど、7月にある清涼祭のお知らせだった。


河原が近くにある神社で毎年開かれていて、多くの露店が並ぶ。


花火も上がって、けっこう賑わう祭なんだ。




「凜、これ行きてぇの?」


「えっ…あ…そりゃ、まぁ…」






そりゃあ行きたいよ。


どうせなら和弥と行きたいけど。




「じゃ、もし…その時凜に行く相手がいなかったら、俺が一緒に行ってやるよ」


「え?」


「クス…光栄だろ?」


「っ!全っ然嬉しくないし!!」