「前にも言ったんだけどさ、」 「うん」 「なんで俺ん家なの?」 「………」 夏休みも中盤にさしかかった、ある日の夕方。 私は和弥の家にいた。 目の前には夜龍とREDQUEENのメンバーの楽しそうな姿。 メンバーと顔を合わせるのは久しぶりだった。 私の横には和弥がいて、疲れたように皆を見渡していた。 相変わらずの光景に私も眉を下げて笑った。