意味わかんないのは和弥の方だ。


なんで和弥がそんなこと気にすんだよ。




「ばいばいっ」


「っ!凛!」




今度こそ和弥の元から離れるように、私は走り出した。


とにかく走って、走って―――。


泣き顔とか、そんなこと気にする余裕なんて全然なくて。






家に帰り着いた私は、あの時のようにずっと泣いていた。