『新入生代表、樋浦零麻』
「はい」

スタスタと無表情で壇上に上がっては、ブレザーから紙を取り出し、代表挨拶をしはじめる。


ザワザワ…
「可愛くねーな」
「つか、でぶじゃなねぇ?」
クスクスと笑い声が聞こえる中、気にせず挨拶を済ませ、席に戻る。


(…言いたい奴には言わせておけばいいよね…。)