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「そして私はあまりに精神が傷つきすぎてしまったために逃げ出してきたのでございました…」



『ごめん、聞いた私が悪かった
だからこっちの世界戻ってきて!現実逃避しないで!』


花子の涙ぐましい努力により
無事に私は3次元へと戻ってきた


「もうさ、泣けばいいのか笑えばいいのか分からなくなってきた」

『そうだよなー、ごめんねー天和(テンナ)
後でみっちりと清水を殺(ヤ)っとくから!』


…花子の戦法もまた精神からズタズタに引き裂く方法なので
絶対に敵には回したくない


「う、うん…」


そして反論したらこっちが餌食になる
…私これ以上傷つきたくないので止めません

好きな人だけど、清水君ごめんなさい
花子ちゃんを止める事は私には出来ません



『天和には他にもいい男がいるって
私が同中だった奴でも紹介してあげるから!元気出して!』



その言葉に
私はへらへらと笑うことしかしなかった




何か
嫌な予感がしてならなかった




だって私は


あんなに歪んだ笑顔を浮かべた清水君を見たことがなかったから…





そしてその嫌な予感は
杞憂で終わらなかった