【綾夏:side】

結局、自転車に乗せてもらったにも関わらず 学校に着いたのは
4時間目の途中。
二人そろって、みごとに怒られた。

くっそー。
もう、どーしよ~。

先生からは、罰として 1週間教室の掃除当番になった。

もちろん。あいつも。

「はぁ~。1週間もこんなことするなんて~。つまんない~。」
「お前が寝坊するからだろ。」
むかっ。
「そりゃそーだけどさ。」
あんたに言われると、腹立つなぁ。
しかも、自分は清ました顔しちゃって。
「うー。つまらん!!よしっ!!この後、どっかいこっ!!」
うん。気分転換にどっかいくのもいいよ♪
コイツとってゆーのが 気にくわないけどね。
でも、友達みんな帰っちゃったし。
「は?なんで、俺が。一人でいけよ。」
つめたいなぁ。
「いいじゃん♪ねっ?」

ん?なに?
なんで、こんなに顔赤いの?
まさか!!
「あんた、熱あるんじゃないの!?顔 ものすごく赤いよ?」
「ちげーよ。なんでもねー。とにかく、俺は行かないからな。」
「そっか、体調悪いなら早く帰らないとね!それじゃ、掃除も終わったし帰るか!」
まぁ、こんどでも行けるか。
「だから、体調悪くねーって。」
「なら、どっか…」
「いかねー。」
即答。

家に帰ると アイツの赤くなった顔が浮かんできた。

それにしても、なんで赤かったんだろ。
熱はないっていってたし。

うーん。。。