【蓮:side 】

なんなんだ。あの女。
いきなりおどおどするし、変に会話終わらせるし。
何考えてんだか。
……ん?俺 今誰のこと考えてんだ?
気のせいだよな…
とりあえず、来週の準備しねぇとな。

次の日…

くそっ。
また寝坊した。
こりゃ完璧 遅刻だな。

ゆっくり 行くか。

ん…?
あれって…?

「きゃーっ!!!!!遅刻 遅刻 遅刻 ちこくーっ!!!!!!!」
あいつ。
遅刻って…大声でいいながら走るなよ。
「あ!!櫻田蓮!!」
いきなり、呼び捨てかよ。
「昨日は、よくも~。」
昨日のこと、まだ根にもってんのか?コイツ。
「昨日がなんだよ。」
「とぼけんじゃないわよ!!話途中で終わらせちゃったけど、女の子にあんな言い方するなんて!」
「お前、女なんだ。」
「なっ…!」
ふっ。おもしれー。
「てゆうかこんなことしてていいのかよ。時間。」
「あぁぁぁぁ!!!もう!どうしてくれんのよ!!……ちょうどいい!乗せてって!!」
はぁ!?
なんだ この自己中女!!
……。
「いやだ。」
誰がおまえなんか。
「何よ!!このケチ!!はやくしないと~!」
あぁ。うるせ~。
ギャーギャー騒ぐな。
鼓膜破れる。
「わかったから、黙れ!」
「やった♪いいやつじゃん♪」
…っ。
なんだ、こいつの笑顔…。
「しっかり捕まってろよ。落ちてもしんねーから。」
「はーいっ。」
ほんと、バカ正直というか。
ただの バカなのか。
よく、わかんねーやつ。