「ふぁ~…」
チュンチュン…
「綾夏ー!ご飯出来てるわよー!」
「はーい!!」
ふぅ~ 今日から違う学校かぁ…
頑張らないと!!
私は 南 綾夏。高校1年。お父さんとお母さんが離婚して、今日から違う学校に通うことになった。つまり、私とお母さんの二人暮らし。
「いってきまーす!!」
新しい町、新しい学校、新しい…出逢い
ドンッ…
「いったーい…すいません。」
「気をつけろよ。」
うわっ…めっちゃカッコいい。
「おいっ…大丈夫か?」
「は、はいっ…!大丈夫です!」
「なに。お前うちの学校?」
「えっ…たぶん…」
「へぇー じゃ楽しみだな。」
えっ…?なにが!?
「えっ…!あのっ…」
「なに?」
「何年ですか?」
「高1。じゃあ おれはこれで」
彼は 自転車に乗っていってしまった。
うわー…名前聞いてなかったぁ…
あっ ヤバい!!こうしてる場合じゃなかった!!

こうして
私とあなたの“恋”が始まったのです。


キーンコーンカーンコーン…

セーフ…!
危ない危ない。
ていうか 回りが騒がしいな。
男子なんて チラチラこっち見てるし。
もしかして なんかついてる!?
すぐさま 鏡でチェック。
なにもついてないけど…気のせいかな…?
そして 朝のHRが始まり、私の後ろは…
さっきの 男の子!!
これは 奇跡ですか!?
一人ずつ名前をゆって自己紹介。
「桜ヶ丘中から来ました。南 綾夏です。よろしくお願いします!!」
パチパチ…
「めっちゃ 可愛くね!?」
「俺タイプー!」
えっ 可愛い…?誰が…?
私が…?あの人たち絶対おかしい。

そして…
「えっと…櫻田 蓮 よろしく…」
櫻田…蓮…って言うんだ。
後で 話かけてみよっと…