イツカに遊びに誘われても断り、家に帰ったらすぐパソコンをひらく、そんな生活が続いた。

さすがに圭祐とのデートは断れない。

だからなるべくデート時間を短くしてもらってまたチャット。


いつの間にかチャットなしじゃ生活できなくなってしまっていた。


【チャット依存症】


今の私にピッタリ。


日に日にjokerとの間も徐々に縮まり、深いところまで話すようになった。


《いちごは彼氏とかいんの?》

《いるよ(≧▽≦)jokerは?》

《残念ながら俺はいないんだ~(笑)》

《そなんだ(゜□゜;)優しいからいると思ってた》


「彼女・・・いないんだ・・・」


なんでだろ。

圭祐がいるのにjokerに彼女がいないって知って少し喜んでる。

・・・体が・・・熱い。


《てか、いちごの彼氏ってすげー良い人なイメージ(笑)》

《めっちゃ良い人だよ~》

《やっぱり(´∀`*)てかてか、パソコンとかめんどくない?》


いきなり話題を変えたjokerに戸惑ってしまった。

・・・確かにパソコンはめんどくさい。

うつのは得意だけど、起動が遅かったりするとイライラするし・・・。

ネットの回線が込んでることだって結構ある。


《良かったら携帯でメールしない?♪嫌だったら全然いいから!》


全然私の頭に浮かばなかった思想。