お父さんが家を出てから、1カ月過ぎた。当たり前の風景は何だか、変な感じだった…ー。
『可憐の両親離婚したんだ…辛くないか?』
『辛くないよ…!!私元気あるし…。』
神田君達には、言えない。自分で辛さを抑えないと…ー。自分でそう思った。溢れる涙も押さえていた……。放課後の事だった…。私は、体育館裏で泣いていた…。
『うっ…何で…離婚しちゃうの…!?お父さん、お母さん!』『? 可憐…か?泣いているの…か?』私の本当の心は、ボロボロになっていた…ー。初めて人に自分の今までの事を話した。神田君は私にある紙を渡したー…。
『何?この…紙。』『魔法の紙♪♪』
魔法の紙……?私には、分からなかったけど、この紙がどんなに大事な紙だとは私は、知らなかった…。
『苦しかったら、いつでも俺に言えよ!分かったな!』
『うん!分かった!いつでも、相談する!』
私は神田君の事が好きになっていた…ー。もしかしたら…初恋……!?私の初恋はほんの小さな蕾だった…ー。