『ねぇ…ー可憐って好きな人、いる?』それは、放課後の事だった。私は、一瞬驚いて爛の方を見た『いないよぉ~!!私好きな人なんて、必要ないしっ!!』
爛は、一本の傘を出した。私は、何で出したのが分からなかった……。すると、雨が、一気に降って来た…ー。私は、爛の隣になって、傘の中の中に入った。
『うわ~!!ビショビショ!最悪ッ!!』
『あれって、神田君じゃないの!?』
えっ…ー?神田君?って…誰…?私は、頭の中から、色々な記憶を探したけど、どういう人なのか…分からなかった…。『そっか!!可憐は、神田君の事知らないもんね。教えてあげる!神田君は、私達のクラスに転校して来てー…このクラスの人気者ッ!!』
『へぇ……。』
歩くにつれ、段々神田君の方に近づいていく…。私の心臓は高鳴って、遂には顔を下に向けるようになっていた…ー。
『じゃあね~!神田君。』
『じゃあな!』
最初に声を掛けたのは、爛だった。私の気持ちも下だった。家に着くまで、顔は下だった。