「…まだ、決めつけるには早いわ…。
とりあえず、私達だけで中を捜しましょう」

「けれど、昴も見たでしょう? あの書き置きを…」

「えぇ…。けれど、疑うよりも百合香を信じたいの」


百合香様を捜してる?


「百合香は、逃げたりなんてしないわ」


逃げた… 逃亡…?
百合香様が…?


「けど…」
「疑うコトは、誰にでも出来る。信じましょう、百合香を」


お二人は、忙しなくまた動き出した。