ササササササッ スタスタスタ パタパタパタッ いつもより、だいぶ早いじかんなのに。 誰かが 通路を行ったり来たり、動き回っている。 誰…? まだ眠いのに~…。 眠いけど気になって襖を開け、目をこすりながら通路を覗き込む。 「そっちは…?」 「いないみたいよ…」 「そう…」 もしかして、誰か捜してる? 小声で話していたのは、昴様と椿様だった。 「どうしましょう…昴」